5月病という言葉があるように、5月に何となくやる気が起きない、
調子が出ないといったことを経験した人も多いと思います。
4月から5月にかけては、春から初夏へと移り変わる時。
気温も肌寒さが和らいだと思うと、いきなり夏のような暑さに
見舞われたり、そうかと思えば気温が下がったりします。
そういった気温の高低に、体を調節する機能が追い付かないことから
調子の悪さが起こるのです。
それが自律神経の乱れというわけです。
よく聞く自律神経とは?
自律神経とは、人間の意志では変えることができない、体内の調整をする
働きをする神経で、例えば心臓の鼓動や、血圧、体温、ホルモン分泌などなど
数え上げればその働きはいろいろあります。
相対するのは運動神経。これは私たちが意識して身体を動かす神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、この2つは常に対局していて
私たちの体はこの間を均等の波で揺らいでいることで健康な状態を保っています。
この状態に、何らかのストレスが加わり、どちらかに大きく傾いても、すぐに
均等な波に戻れるようになっていますが、大きく傾きすぎたり、同じ方向に長い間
傾き続けるようなストレスが加わると、神経が疲弊して体も調子が悪くなるのです。
季節の変わり目、気温がいきなり大きく変動することによりストレスを受けると自律神経が揺らぎ、何とか戻そうとしているうちに、また気温が大きく変わると自律神経の揺らぎ調整が追い付かなくなって「傾きっぱなし」が起こります。
交感神経に傾きっぱなしになれば、片頭痛や肩こり、腰痛、血圧上昇などが起こりやすく
副交感神経に傾きっぱなしになれば、やたらかったるく、やる気が出なかったり
5月病といわれる怠い状態や、うつみたいな気分が滅入るような状態になるわけです。
自律神経を調整して体調を取り戻すには・・・
こういった乱れを調整するには、適度な運動がお勧めです。
汗をかくと、体を気温に順応させてくれます。
また、軽く息が弾むと酸素を取り込めますし、呼吸は自律神経を調整する働きを担っています。
短い呼吸は交感神経を高め、長い呼吸は副交感神経を高めます。
適度に運動をすると、この両方の呼吸が出来るわけです。
今年はもう梅雨空を思わせるような雨が続いていますし、コロナ禍という事もあって
なかなか運動もしずらい環境ではありますが、よりよい体、より良い生活を目指して
適度な運動ができる手段を探していきましょう。
きつくない運動やストレッチでは、マスクをしていても行うことができます。
少人数制レッスンや、パーソナルトレーニング、オンラインでのトレーニングが
このコロナ禍で増えていています。
オンラインを利用した自宅でのトレーニングではマスクを使わなくても運動できますので
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか